家計診断・相談サービス『オカネコ』を運営する株式会社400F(東京都中央区)は、このほど「オカネコ 退職金に関する調査」の結果を発表しました。同調査によると、退職金の使い道で後悔したことは、「退職金を現金で放置してしまった(運用せずに目減りした)」が最も多くなりました。では、退職金の準備や使い方について「これはやっておいてよかった」と思うのはどのようなことなのでしょうか。
調査は、自身、または家族や友人で退職金を受け取った経験、今後受け取る予定のある全国の同サービスユーザー男女242人を対象として、2025年8月にインターネットで実施されました。
その結果、全体の53.3%が「退職金の使い道について不安や疑問を感じることがある」と回答。具体的には、「老後資金として足りるか不安」(54.5%)、「投資や運用で損をしてしまわないか」(25.2%)、「何から手をつければいいか分からない」(14.1%)といった意見が上位に並び、退職金が老後の生活を支える上で十分なのか、またどのように管理・運用すべきかについて、多くの人が大きな悩みを抱えていることがうかがえました。
続けて、退職金の使い道について「失敗した」と感じることを尋ねたところ、「退職金を現金で放置してしまった(運用せずに目減りした)」(20.5%)、「専門家に相談せず、一人で判断してしまった」(17.3%)、「老後資金として残す分を決めず、生活費で使いすぎてしまった」(15.0%)などが上位に挙がりました。
一方、退職金の準備や使い方について「これはやっておいてよかった」と思うこととしては、「退職金を受け取る前から投資を始めた」(23.9%)、「退職後の具体的な収支シミュレーションを行った」(18.2%)、「退職金を受け取る前に、書籍やインターネットで情報収集をした」(17.0%)といった意見が上位となり、「早めの行動」と「情報収集」が成功の鍵であることが示唆されました。
そこで、「退職金に関する情報やサービスとして、どのようなものがあれば役立つと思いますか」と尋ねたところ、「老後資金のシミュレーションツール」(55.0%)、「退職金の活用事例や失敗談をまとめた情報サイト」(40.1%)、「専門家(FPなど)に気軽に相談できるサービス」(28.9%)などが上位となり、退職金の活用に際して多くの人が、他者の成功・失敗事例から学びたいという「情報へのニーズ」と、専門家から直接アドバイスを受けたいという「相談ニーズ」を強く持っていることが示される結果となりました。
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【出典】
▽家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ