福島県飯舘村で犬猫の保護活動を行う「右も左も犬と猫」さん(@maemoushiromo)のもとに、ある日突然現れた子猫が話題を呼んでいます。
「2日前に突然仔猫が一匹現れた」と村の住民から連絡を受け、相談を受けたのは9月12日の朝。鶏小屋の脇で鳴き続けていた子猫は、親猫が迎えに来る様子もなく、声はかすれて衰弱気味。住民から「このままでは生きていけない」との相談を受け、急きょ保護に至りました。
■人馴れした様子に「かわいい!」の声
実際に保護してみると、最初は警戒して威嚇していたものの、触れるとすぐにゴロゴロと喉を鳴らすなど、人懐っこい姿を見せたといいます。病院での検査中もキャリー越しになでられながら落ち着きを取り戻し、今では自ら寄ってくるようになったそうです。
Xに投稿された写真には、靴下模様の足や愛らしい表情が映し出され、リプライ欄には「まるでぬいぐるみ」「家族になりたい」「耳の毛がぴょんとしていて強い子になりそう」など、子猫の魅力に心を奪われた声が相次ぎました。
■今後はワクチン接種、里親募集へ
保護した子猫は寄生虫が見つかり駆虫薬を投与済み。今後は体調を整え、2週間後の通院でワクチンを接種し、その後に里親募集を開始する予定です。
■「捨て猫は毎年ある」保護活動の現実
代表者によると、飯舘村では毎年のように子猫が捨てられるケースがあるといいます。見つけられず命を落とす子も少なくないといい、「今回の子は母猫が戻れなくなった可能性もあるが、捨てられたケースも疑われる」と話します。
■支援のお願い
「物価高でご支援は年々減っているのが現状です。活動は地味でコツコツですが、地域の団体に足を運んでいただき、ボランティアやご寄付をしていただくことが一番確かな支援につながります」と呼びかけました。
飯舘村の「福光の家」では犬の一時預かりから始まった保護活動を、現在は福島市の「ちーむぼんぼん」と協力して猫の保護にも力を入れています。
ご支援については、ちーむぼんぼんのEメールアドレス(teambonbon.fukushima@gmail.com)まで。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)