どうせシフトだけの関係(ウクさん提供)
どうせシフトだけの関係(ウクさん提供)

職場の人とそりが合わなくてストレスを抱えてしまう人は少なくありません。そんな時、考え方ひとつで気持ちが大きく変えることができるようです。イラストレーターのウクさんが投稿した漫画『ギャルマインド 職場の人と合わない時』が多くの賞賛の声を集めています。

ストーリーの舞台はアパレル店で、主人公は店員をしています。お客さんに合わせて声をかけるタイミングを図っていますが、上司は主人公がすぐに声を掛けないことに怒ります。その後も、主人公が良かれと思ってしたことも含め、やることなすこと全部口出しをしてくるのです。

仕事終わりの休憩室にて、主人公は「一緒の日はほんと疲れる」「私だって色々考えて仕事してるのに!何も考えてないって思われてそうで悔しい!」と、同僚のギャルに上司への不満を吐き出します。ギャルは「わかりみ深み。見守るって言葉、辞書にない系だよね」とさっぱりと答えました。

この答えを聞いた主人公は、「そうなんだよ。しかも理由を説明しようとすると言い訳?って嫌な顔されるから何も言えない…」と話すと、ギャルは「嫌な顔えぐ(笑)ウチ割と、了解でーすって言っちゃうからまだその顔拝めてないわ」と淡々と主人公の話を受け入れます。

その後、主人公はギャルに「何もできないって思われるの嫌で訂正したくならない?」と聞くと、ギャルは「別にシフトで繋がってるだけの関係だし。割とどう思われてもいい!」と明るく答えました。友達でもないし恋人でもない、ただシフトが一緒だっただけの人の言うことは気にしないというギャルの考え方に、主人公は「姉貴…!一生ついていきます…!」と感心するのでした。

読者からは「思考がステキすぎる」「私はクヨクヨしてしまっていたので、シフトで繋がってるだけと言う言葉、すごい明るくなる言葉ですね」など、ギャルマインドへの感謝と驚きの声が多くあがっています。そこで同作について、作者のウクさんに話を聞きました。

■聞き流す力と意見を伝える力、どちらも必要

ー発想の転換がすごいと思うのですが、何かを参考にされていますか?

ありがとうございます!周りの友達や職場の人に、明るくあっけらかんとした性格の人が多いので、その人達ならなんて言うかなと考えたりすることが多いです。あとは、前に描いたギャルちゃんの話を読み直して、この子達が実際にいたらどうやって考えるだろう!と妄想しながら作ってます!

ーウクさん自身が感激したギャルマインドは?

アパレルの仕事をしていた時に、ギャルの同僚が毎回、全身着替えて出退勤していたことに感動したことがありました!私はどうせ帰るだけだし!と上から上着を羽織る程度で済ませていたのですが、その子はピアス、ブーツ、インナーまで一式替えていました。24時間アガる自分でいたいというギャルの心意気に感動しました。

ー気になったコメントがあれば教えてください。

思ったより多くの人に、同じことで悩んでました!というお声をいただき驚きました。中には、「前はわかりましたと言っていたけど、反論するようになったら言われることも少なくなった!」と実体験を教えてくれる方もいらっしゃいました。ストレス対策として聞き流す力と、ちゃんと向き合って意見を伝える力、どちらも必要だなとあらためて気付かされました!

ー読者に一言お願いします。

読んでくださって本当に感謝しています。日々、辛いこと、大変なこと、理不尽なことはありますが、そんな毎日をがんばるみなさんの心に「いや大丈夫!なんとかなるっしょ!」の気持ちを少しでも届けられたらうれしいです。

(海川 まこと/漫画収集家)