<ビフォー>5年前の宅浪していたころの写真/村上さん(@karen0v0no1)提供
<ビフォー>5年前の宅浪していたころの写真/村上さん(@karen0v0no1)提供

「人は努力で変われることを証明したい」──そんな言葉と共にThreadsに投稿されたのは、自宅浪人中で化粧っ気のない女性が、それから5年後にバチバチにメイクをきめた姿でドレスを身に纏った2枚の写真でした。投稿主は、慶応義塾大学に通いながらメディア出演などの活動を行う、村上佳蓮さん(@karen0v0no1)。宅浪期から晴れて女子大生となりすっかり垢ぬけた様子のビフォーアフター写真には、「キレイになったね」「別人」などの声が寄せられました。

そんな村上さんに、宅浪していた時の心境や、5年間で積み重ねた努力、そして今後の目標について話を聞きました。

「大学受験で第一志望校に落ち、自分の取り柄だった“勉強”に自信を失いました。孤独な浪人生活の中で死にたいほど悩んだ時期もありました。でも塾に通わず独学で合格できたことで、“努力すれば挫折を乗り越えられる”という自信を持てたんです」

こうして、宅浪期間を経て慶應大学へと進学した村上さん。高校時代に所属していたチアリーディング部で「人を笑顔にする喜び」を知り、「もう一度人前で誰かの背中を押す活動がしたい」との思いから、ミスコン出場を決意したといいます。

ミスコンの出場に至るまでの5年間、どのような努力を積み重ねてきたのか、当時の様子を詳しく教えてもらいました。

「勉強面では、資格取得や語学学習を通じて『学ぶ習慣』を継続してきました。美容面では、体型維持のために1日2食(昼食抜き)の生活で体調を整え、週1の水泳や日常的な徒歩移動を欠かさず行っています。さらに整体・小顔矯正・エステを定期的に取り入れ、睡眠や食事にも気を配るようになりました。メンタル面では、ポジティブな人や尊敬できる人と積極的に関わるように意識し、『自分を責めずに、挑戦を楽しむ』というマインドに切り替えたことが大きな転機だったと思います」

これらの努力が実を結び、村上さんは見事にミスコングランプリを受賞。

「あの舞台に立てたのは、容姿を磨いただけではなく『自分の人生と向き合い続けた時間』があったからこそだと思っています。私の活動に対して、『努力している姿に励まされる』と反響をくださる方が増えたことで、『誰かの力になれている』と感じられたことが何より嬉しかったです」

現在は在学中の慶應義塾大学にて、ミスSFCにエントリー中なのだとか。

ミスコンへの出場を通して、村上さんの考え方や価値観には大きな変化があったのだとか。

「浪人期は“他人と比べて落ち込む自分”でしたが、今は“過去の自分と比べて成長できた自分”を誇れるようになりました。変わることは一瞬では難しいかもしれないですが、『今日できる小さな努力』を積み重ねていけば、日々違う景色が見えてきます。私自身、勉強でも美容でも失敗ばかりでしたが、諦めずに続けたことで少しずつ自信に変わりました。『努力は報われる』という言葉は、私の人生そのものです」

そんな村上さんは、「今後は“社会と人をつなぐ発信者”として活動を広げたい」と話します。

「政治や地域創生の分野から日本を元気にしたい。さらに“小柄な女性が輝ける”ファッションブランドも立ち上げたいと思っています」