(ふぢ●らさん提供)
(ふぢ●らさん提供)

東京ディズニーランドのレストランで提供されているペースト加工サービスがSNS上で大きな注目を集めている。

「先日行ったディズニーランドのレストランで、娘のお子様メニューをペースト食に加工していただいた。経口で食べなくても胃瘻に注入できるしと思って。結果的にほぼ経口で食べてくれて、肉、魚は食べるけど野菜は食べないなどという『好み』で嫌がるっていう普通の事になんかちょっと感動した。」

と利用体験を紹介したのはダウン症のお子さんを持つふぢ●らさん(@torenchi)。

摂食に難のある人向けに、病院や高齢者施設では一般的なペースト加工だが、一般の飲食店ではほとんど普及していない。「さすが夢の国」と思わせられる東京ディズニーランドの手厚いサービスに、普段、経口摂食に積極的ではないというふぢ●らさんのお子さんも満足してくれたようだ。お話を聞いた。

ーー今回利用されたレストランは?

ディズニーランド内のれすとらん北齋です。ペースト加工については追加料金などはなく、料理の代金のみでした。

ーーお料理へのお子さんの反応はいかがでしたか?

娘はこだわりが強いのもあり、見ただけで嫌がることも多いです。今回、お子様メニューをペースト加工してもらい、「食べられるかなあ?」と不安もあったのですが、結果的に野菜以外は完食でした。こんなに経口だけで食べることはないのでびっくりしましたし、おいしかったんだなあと思いました。

ディズニーランドに行く目的のひとつがペースト加工をしてもらうことでしたので、結果的な大成功でした。とてもうれしかったです。

ーー投稿に大きな反響がありました。

ディズニーランドのこういったバリアフリーな取り組みについて、好意的に受け取ってくださる方が多くてうれしかったです。

世間では障害があるということで「連れてくるな」と言われることは割とよくあります。でも誰でもが楽しむ権利があって、それをディズニーランドは提供してくれるって、少しでも伝えられてうれしかったです。わたしもペースト加工お願いできるって事実だけで、「うちの子も行ってもいいんだ」って思えましたから。

◇ ◇

SNSユーザー達から

「自宅介護していて毎日ペースト食を作るの難しくて大変です。 ディズニーランドはこんな事まで対応してくれるのかと初めて知りました。一企業だから断ることも出来るのに…やはりディズニーランドって他が真似できない次元なんだと改めて感動です」
「私自身車椅子を使っていて、小さな頃からディズニーリゾートだけが普通の女の子として楽しめる場所でした。 特別支援や、入院で胃瘻の子は多く見ていて、身近な存在です。経口で取れるとそれだけで刺激にもなって味や香りそんな一つ一つを大切にできる時間に私の大切で大好きな場所が尽力してくれることがとてもうれしくて、思わずリプライしてしまいました。 娘ちゃんにとってとても楽しい夢の国であったらいいな…と思っています。」
「うちの妹も胃ろうで、固形物は食べられないのでTDRのレストランに『人数分の料金は払うけど食べられないので料理は出さないでください』ってあらかじめ伝えて行ったときにペーストご飯を提供いただけて、予期せず一緒に外食というとても貴重な時間を過ごせました。本当にありがたや、、、」

など数々の驚きの声、感激の声が寄せられた今回の投稿。

東京ディズニーランド内のペースト加工やきざみ加工対応店舗は同施設ホームぺージの「お食事に制限のある方へのご案内」で紹介されている。ご興味のある方はぜひご覧いただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)