京都府の北部にある古民家へと移住し、庭の片付けをしていた女性が翌朝遭遇したのは、何もなかったはずの場所に突然現れた“石の山”。そんな不思議な光景を撮影した動画がInstagramに投稿されると、意外な犯人に注目が集まりました。投稿主は、京都府与謝郡与謝野町で民泊を営みながら田舎暮らしを発信している、かずみさん(@ig.kazumi)です。
石の山をつくった正体がモグラだったことが分かると、視聴者からは「穴に爆竹を入れて」「コンクリート流し込んで塞いで」と家の基盤を守るためのアドバイスが多数寄せられました。しかし、かずみさんは「モグラがすごく怖い思いをする気がします。害がないならこのままにしてあげたいかな」とコメント。そんな、かずみさんの動物思いの対応に「優しさいっぱいで嬉しい気持ちになりました」「良いお話でほっこり」と称賛の声が広がりました。
かずみさんは現在、移住先で「与謝野町移住アンバサダー」「京の田舎暮らしナビゲーター」としても活動。保育士、英会話講師、元寿司職人という経歴を生かし、今年8月には「昭和レトロ寿司民泊」と「英会話教室」を同時にオープンしています。そんなかずみさんに、投稿にあった不思議な事件の一部始終とモグラとのその後について話を聞きました。
「雑草や木材の山を業者さんに引き取ってもらい、きれいになった状態を動画に撮っていました。だから、この場所には何もなかったのは間違いありません。それが翌朝、小石で山ができていて…。あまりにきれいに盛ってあったので、動物の仕業ではないだろうと思いました」
実際に石をどかしてみると地面に穴が空いていたため、「動物犯人説」が濃厚になっていったといいます。
「片付けの最中に息子が『蛇がいた!』と言っていたので、穴の主は蛇だと思いました。子どもが噛まれたら大変なので、高圧洗浄機で様子を見ました」
この一連の事件をInstagramに投稿したところ、寄せられたコメントによって“真相”が明らかに-。
「コメント欄でフォロワーが教えてくださり、モグラの仕業だとわかりました。かわいい動物のいたずらだとわかって、ホッとしましたね」
では、モグラは石を積み上げて何をしていたのか-。かずみさんは、次のように推測します。「地面のコンクリートの下が“バラス”(砕石)だったんだと思います。モグラがその硬いバラスを掘り出していたなんて、感心しました」
モグラ対策として「ハイチュウが効く」「彼岸花や風車が効く」など、いろんな案をコメントで教えてもらったという、かずみさん。ところが、いずれの対策も取ることはしておらず、「うちの庭の真ん中で特に被害もないので、退治する気はありません。今はかわいいモグラと共存しています」と穏やかに話します。
田舎暮らしをしていると、ほかにも自然との思わぬ出会いがあるそう。
「移住して最初の年はカメムシの異常発生があったり、土間にムカデが落ちていたり、いろいろありました」
今回の動画には「うちの庭にもある!」「田舎あるある」「モグラってこんなに力持ち!?」といった共感コメントが多数寄せられました。
かずみさんは「犯人をわかった上で動画を投稿したのでは?といったコメントをもらいましたが、モグラが犯人だという可能性は1ミリも考えていませんでした。私が人生でモグラに関わったのは今回が初めてだったので、それまでモグラは猫ぐらい大きい生き物かと思っていたんです」と、投稿当時を振り返ります。
モグラとの共生を決めたかずみさんですが、いよいよ民泊をオープンし、今後は田舎でどのようなことにチャレンジしたいと考えているのか聞いてみました。
「私が人生をかけてやり遂げたい仕事として、『スマホのない世界』という構想があります。『昭和レトロ寿司民泊』は、その第一歩。民泊の様子や田舎暮らしのひとコマはInstagramのほかにThreadsやTikTokでも発信しているので、ぜひ見てほしいです」



          
        
          
      
      
      
      
      














          


          
        
        



