「変な家」。そんな一言とともに投稿された一本の動画がInstagramで大きな話題を集めている。
投稿したのは、不用品回収・遺品整理業を行う「ポンさん」(@ponsan_ace)こと桑原勇太さん。外観では“部屋”が存在するにもかかわらず、室内からはどこを探しても入れない部屋を発見したという。
「何百件も現場を見てきたけど、こんなの初めてでした」と語る桑原さんに、当時の状況を聞いた。
■不用品回収中に発覚した“違和感”
物件に入った当初は、いつも通りの作業だったという。
「ご依頼主は不動産業者さんで、解体前の残置物撤去のご依頼でした。作業が終わりに近づいたとき、ふと外から窓を見たら『あれ?荷物が残ってる?』と気づいたんです」
しかし、いくら探してもその部屋につながるドアがない。
「300件以上作業してきましたが、入り口のない部屋は初めて。怖いというより『ええぇ!?』という驚きでした」
■壁を壊して入ってみると…
あまりに不可解だったため、桑原さんたちは壁を壊し、内部を確認することに。
「壁を壊して中に入ると、『おおー、めっちゃ残ってるやん!』って(笑)そして『ここ、どこから入るねん!』と全員でツッコミました」
内部には生活用品がそのまま残されており、「なぜこの部屋だけ閉ざされた構造なのか」謎は深まるばかりだったという。
■“隣とつながっていた”ことが解体で判明
さらに驚くべき事実が後に判明した。
「解体して初めて、この部屋は“隣の部屋”とつながっていたことがわかったんです。設計した人がどう考えていたのか…本当に分からない構造でした」
築年数の古い建物では珍しい構造が残されていることもあるが、今回のケースは“別格レベル”だと振り返る。
■家主も「わからない」
なぜこんな間取りになっているのか。桑原さんは家主(不動産業者)にも確認したという。
「家主さんも『ほとんど中を確認してなかったのでわからない』とおっしゃってました。解体予定の物件なので、深く気にしていなかったようです(笑)」
■動画が大反響「こんな家、見たことない」
Instagram上では、
「続きが気になる!」
「下の車庫から入るのでは?」
「やばすぎる…!」
「こういうのが一番ワクワクする」
など、コメントが相次いだ。
動画の閲覧数は投稿直後から急増し、「変な家シリーズ」として注目が集まっている。
■「まさかこんなに反響があるとは」
本人も予想外のバズりに驚いているという。
「たまたま『壁の中どうなってるんやろ?』と思って撮影しただけだったので、ここまで多くの人に見られるとは1ミリも思っていませんでした(笑)」
今後も“謎の家”や“珍しい間取り”の発信を続けていきたいと話す。
「昔の人がどんな考えで家をつくったのかを想像するのも面白いですし、まだまだ謎の家はあるはず。これからも発信していきます!」
■SNS発、日常の中の“ミステリー”
不用品回収という日常的な仕事の中に、こんな“ミステリー”が紛れているとは思いもよらない。
外から見えるのに、どこからも入れない部屋--。解体しなければ分からない“謎の構造”は、動画を見た多くの人たちの興味を惹きつけてやまない。今後の「変な家シリーズ」にも注目が集まりそうだ。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
























