東京を訪れた女性が、街中で耳にした“ある言葉遣い”に驚いた経験をX(旧Twitter)で投稿したところ、大きな反響を呼んでいます。
投稿主は、関西在住のXユーザー・う(@makasete_ne)さん。旅行中のある日、うさんは東京のカフェで休憩していたといいます。近くの席では、大学生らしき男性2人が友人関係やサークル活動について会話をしていたそうですが、その語尾が関西ではあまり聞き慣れない標準語だったことに、驚きを覚えたといいます。
「近畿方言に慣れている私は、男の人が『~なの』『~だよ』と話しているのが新鮮でした」
特に印象的だったのは、「男の人が柔らかい表現を使う」という点だったそうです。関西では、男性同士の会話といえば少し荒っぽく砕けた語り口調になることが多く、それに比べて東京の話し方は落ち着いていて、柔らかい語尾にどこか“気品を感じた”そう。
「会話をしっかり聞いていたわけではないのですが、話が盛り上がったときも標準語の語尾が崩れないのを聞いて、綿密に練られた脚本があるように思えて面白かったです」
普段なら気に留めないような他人の会話。しかし、その語り口調が関西在住のうさんにとってはどこか“非日常”に感じられたといいます。抑揚やテンションが変わっても語尾がきちんと整っていて、”テレビドラマを見ているようだった”とのこと。
日常の中でふとした瞬間に“異文化”を感じる--そんな体験でした。
「私は関西弁も話しますが中部地方の地元の方言も混ざっており、来ない→来ん、行かない→行かん、のように“ない”を“ん”にすることが多いのですが、関東方言ではちゃんと“ない”と言うのが丁寧でものすごく好きです!」
もともと中部地方の出身で、現在は関西で暮らしているといううさん。普段使う言葉も関西弁や地元の言い回しが混ざっているそうですが、それだけに東京で聞いた「~ない」という丁寧な話し方に惹かれたようです。
同じ日本語でありながら、地域によってこれほどまでに印象が変わることを、改めて実感する機会になりました。
大学で言語学を学ぶうさんにとって、今回の体験はまさに“実地観察”のようだったといいます。「人の喋り方やアクセント、イントネーション、方言などには興味があったのですが、今回の経験でさらに興味が増しました!観光地や食事だけでなく人の会話からもその土地を感じて楽しみたいです」と、新たな旅の視点を発見したようです。
うさんの投稿には、「わかる 東京来ると日常会話が全部ドラマのセリフみたいに聞こえるよね」「自分も関西ですが、小さい頃標準語はドラマやアニメの言葉だと思ってました」「関東から関西に行った時も同じ」「逆に大阪に旅行で行った時、街の人がみんな新喜劇みたいで楽しい!って思った」など、多くのコメントが寄せられました。

























