「上の世代と話がかみ合わない」「最近の若手は何を考えているのかわからない」と感じた経験はありませんか。「20代の意識・実態調査2025」によると、20代の多くが「上司や先輩との間に世代間ギャップがある」と答えており、特にSNSの使い方やコミュニケーションにズレを感じる人が多い点が明らかとなりました。
ジブラルタ生命保険株式会社が、20代の男女4700人(男性2350名・女性2350名)を対象に2025年8月、インターネットで実施しました。
■20代が感じる言葉のギャップ10選
10歳以上の年長者に言われて意味がわからなかった言葉は、1位は「アベック」(34人)。次いで、2位「チョベリグ/チョベリバ」(23人)、3位「ナウい」(17人)など、かつての流行語が並びました。週休2日制が普及する前の土曜日を指す「半ドン」(4位、12人)や、バブルを象徴する「アッシー」(6位、7人)など、時代とともに忘れられた言葉もあげられました。
逆に10歳以上の年長者に言っても伝わらなかった言葉は、1位は「エモい」(87人)、2位は「ワンチャン」(56人)でした。3位には「り・りょ」と「草」(各30人)でした。
ときめきや感動など、さまざまな感情を表す「エモい」は、年上の世代には伝わらないケースが多いようです。同様に、不確かな状況を示す「ワンチャン」や、ネットスラングの「草」も理解されにくい傾向があります。さらに、メッセージのやり取りで「了解」の代わりに使う「り・りょ」や、「タイムパフォーマンス」を縮めた「タイパ」、「とりあえず、まあ」を意味する「とりま」などの略語もランクインしました。
■20代が感じる価値観のギャップとは?
年上の世代とのギャップを感じた経験については、最多は「SNSの使い方」(20.3%)でした。続いて、「仕事に対する考え方」(19.6%)、「結婚や仕事に対する考え方」(17.4%)、「礼儀やマナーに対する意識」(16.9%)、「飲み会に対する考え方」(15.8%)でした。
男女別では、男性の1位は「仕事に対する考え」(17.5%)、2位は「SNSの使い方」(15.6%)、3位は「礼儀・マナー」「飲み会への考え方」(15.0%)でした。女性の1位は「SNSの使い方」(24.9%)で、2位は「恋愛や結婚への考え」(21.9%)、3位は「仕事に対する考え」(21.7%)でした。
都道府県別の傾向をみると、栃木県・埼玉県・東京都・京都府では「エンタメ作品(映画や音楽など)の好み」が1位でした。一方、北海道・静岡県・福岡県・佐賀県・宮崎県では「ハラスメントへの考え方」が最も多く挙げられていました。大阪府・熊本県・沖縄県では「コミュニケーション方法」が1位でした。奈良県は「雑談の内容」、愛媛県は「休日の過ごし方」がトップでした。
■20代が年上世代から学びたいこと10選
10歳以上年長の世代から学びたい点をたずねたところ、1位は「礼儀・マナー」(18.6%)。2位が「職場での立ち居振る舞い」(16.3%)、3位は「お金の使い方」(15.5%)となりました。4位に「仕事を楽しむコツ」(15.1%)、5位に「コミュニケーションスキル」(14.3%)など、世代間ギャップで上位に入った内容も見られます。調査した同社は「年上の世代の仕事への向き合い方や礼儀を重んじる姿勢を見て、学びたいと思う人が多いのではないでしょうか」とコメントしています。
また男女別では、「礼儀・マナー」(男性15.7%、女性21.5%)は、男女とも最も多くの支持を集めました。男性の2位は「仕事を楽しむコツ」(15.0%)、3位は「職場での立ち居振る舞い」(14.4%)。女性は2位が「職場での立ち居振る舞い」(18.3%)、3位は「お金の使い方」(17.6%)でした。
【出典】ジブラルタ生命保険株式会社
























