「ヴィヴァルディの『秋』を弾くと聞いたことない声でめちゃくちゃ文句言われるし、最後絶対わんわんおって言った」
300年以上前のバロック時代に活躍したイタリアの作曲家アントニオ・ヴィヴァルディ。代表作の一つであるヴァイオリン協奏曲集『四季』は、四つの季節「春・夏・秋・冬」で構成され、テレビ番組やCMでも多く使われるため、誰もが一度は耳にしたことがある名曲です。
今SNSで話題になっているのは、この「秋」に描かれた収穫祭や村人の踊りの情景に反応し、まるで歌うように声をあげるトイプードルのエマちゃん(2歳・女の子)。17秒ほどの動画には、クッションの上にちょこんと座ったエマちゃんが、飼い主さんの奏でるヴァイオリンを耳にした瞬間、そのメロディラインにあわせて「うぉぉん」と声を響かせる様子が映っています。
途中、声を整える準備をしているかのように、舌をペロッと出して鼻をなめるエマちゃん。
そしてクライマックスでは、高まりゆく音に合わせて勢いよく「わんわんお」!
生き生きと楽曲を“歌いこなす”かのような姿が大きな注目を集め、4.1万件超の“いいね”が寄せられました。今回は、投稿者のエマです!さん(@emmarinko)に詳しいお話を伺いました。
■まるでデュエット!? 不思議な反応の背景はーー
ーー撮影時の状況について教えてください。
「ヴァイオリンの練習をしていると、ときどきアウアウと曲に合わせて鳴くのでいつか動画に撮りたいと思っていました。先日ヴィヴァルディの『秋』をふと弾いてみたところアウアウと言い始めたので膝の間にスマホを挟んで(両手は楽器でふさがっているため)弾きながら撮影することに成功しました(笑)。うちに来たばかりの生後2カ月頃、初めて聞くヴァイオリンの音に驚いてキューキュー鳴いていました。次第に慣れて弾いているときはほとんど寝るようになったのですが、ヴィヴァルディの『秋』だけはほぼ確実に歌い(?)はじめます。モーツァルトの曲や重音を大きめの音量で弾いたときも、ときどきアウアウ言うことがあります」
ーー最初にその光景を見たときの感想は?
「もしかしたら犬にとっては不快な音で『うるさいよ~』と文句を言ってるのではと思いました」
ーーこのあと、どうなりましたか。
「遊んでもらえないので退屈して寝てしまいました」
ーー今回の投稿が大きな反響を呼びました。どのように受け止められていますか。
「飼い主はてっきりうるさいと文句を言われてると思っていたのですが、ヴァイオリンに合わせて歌ってるといったコメントをたくさんいただいたのでそうかもと思い始めました。特に動画の最後の『わんわんお』はリズムも音の強弱も曲に合ってたので飼い主も吹き出してしまいました」
リプライには、エマちゃんの反応に驚きつつ感嘆する声が次々と寄せられています。
「これは絶対一緒に歌ってるやろ」
「一緒に歌ってるように聴こえました」
「かわいすぎるっっ! わんわんわんわんお」
「すごい! バイオリンに合わせて歌ってる」
「かわいい! 小さい子が無心に歌ってるみたい」
「歌ってますね~。かーわーいーんだー。声も~」
「ヴィヴァルディかオペラ歌手の生まれ変わり~!?」
「音楽に合わせてハモってますよね?! かわいすぎます」
「言ってますねえ(笑)。わん わん おっ! 真剣なお顔で」
「逃げもせずゆったりかまえてるので文句ではなくハモっているのでしょう。かわいいし上手」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)























