12月12日、JR四国を除くJR各社が2026年3月14日実施のダイヤ改正を発表しました。東海道新幹線では、利用の多い一部時間帯に「のぞみ」を1時間あたり最大13本を設定。また、早朝・深夜帯の「のぞみ」「こだま」の利便性が向上します。この中で、私が注目している列車は、新たに設定される京都駅始発の「のぞみ548号」です。
■京都駅始発の「のぞみ548号」
京都駅始発東京行きの臨時「のぞみ548号」を新たに設定します。「のぞみ548号」は京都駅を6時03分に出発し、名古屋駅着6時37分、新横浜駅着7時54分、品川駅着8時05分、東京駅には8時12分に到着します。運行日は月曜日(または休翌日)、土曜日(または連休初日)が中心。現行の定期「のぞみ210号」(改正後はのぞみ230号)新大阪発東京行きと比較すると、「のぞみ548号」は京都駅を11分早くに発車します。
■「のぞみ548号」に間に合う範囲は
「のぞみ548号」は京都駅を6時03分に出発しますが、京都府内、その周辺で同列車に間に合う駅・路線を調べてみました。調査にあたり、時刻表にある「新幹線との乗り換え標準時分」を考慮に入れ、6時03分の10分前にあたる5時53分京都駅着を基準にします。なお、在来線・私鉄のダイヤは2025年12月時点のものです。
JR琵琶湖線(京都~米原)は野洲駅までが乗換可能な範囲です。野洲駅発5時08分の普通列車は京都駅に5時41分に着きます。山科駅での乗り換えにより、京都市営地下鉄東西線六地蔵~山科間、京阪京津線びわ湖浜大津~京阪山科間も範囲内です。
JR京都線(大阪~京都)は全駅が範囲内となり、大阪駅からでも「のぞみ548号」に乗れます。大阪駅5時0分の普通は京都駅に5時46分に着きます。同様に嵯峨野線(京都~園部)も範囲内です。湖西線は近江今津駅発の始発列車は京都駅に5時57分に着き、乗り換えは少し厳しいです。
京都市営地下鉄烏丸線は国際会館5時18分発(京都駅着5時37分)、竹田5時37分発(京都駅着5時43分)が「のぞみ548号」に接続します。国際会館5時18分発に接続する列車は阪急京都線・桂5時01分発普通(四条駅乗り換え)、地下鉄東西線・太秦天神川5時20分発(烏丸御池駅乗り換え)です。
このうち、阪急京都線・桂~正雀間(烏丸駅経由)は現行の「のぞみ210号」(京都駅6時14分発)には乗れますが、「のぞみ548号」には乗れません。
近鉄京都線は京都~新田辺間が範囲内となり、新田辺5時12分発普通は京都駅に5時44分に到着します。京阪淀~出町柳間の各駅からは、丹波橋駅経由で当該列車に乗れます。
■肝はJR奈良線
実は京都市左京区にある叡山電鉄・修学院駅からも「のぞみ548号」に乗り継げます。ここで、肝となる駅が京阪・JR奈良線の東福寺駅です。宝ヶ池駅から出町柳駅で、京阪線に乗り換え。東福寺駅でJR奈良線に乗り継ぎ、京都駅に5時44分に到着します。
このように、「のぞみ548号」に乗り継げる駅は郊外になればなるほど、曖昧になります。「のぞみ548号」に乗車する際は、あらかじめ最寄駅から乗り継げるのか、事前に調べることをおすすめします。
(まいどなニュース特約・新田 浩之)























