みなさんが、歯磨きにかける時間はどのくらいですか。医療法人きずな きずな歯科クリニック(神戸市北区)が実施した調査によると、約7割が一般的に推奨される「3分」に届いていないことがわかりました。では、歯磨き時間とお口のトラブルの実感率はどのような関係が見られたのでしょうか。
調査は、主に「手用歯ブラシ」を使用する全国の20~69歳の男女716人を対象として、2026年2月にインターネットで実施されました。
調査の結果、約4人に3人が「お口のトラブル・悩みがある」(75.1%)と回答。具体的には、「口臭」(44.4%)、「起床時の口のネバつき」(34.8%)、「歯茎の腫れ・赤み」(21.6%)「歯磨き時の出血」(20.1%)が挙げられました。
多くの歯科医院では、お口全体を丁寧に磨くための目安として「1回3分以上」を推奨しています。
そこで、歯磨きのスタイル別に「1回あたりの平均的な時間」を調べたところ、洗面所の鏡の前などで、歯磨きに集中して行う(集中磨き)層では、「2~3分未満」(32.7%)や「1~2分未満」(28.7%)が上位となり、69.2%が「3分」に届いていないことがわかりました。
一方、テレビや入浴など、別のことをしながら行う(ながら磨き)層では、「3~5分未満」(30.4%)が最多となったものの、「2~3分未満」(26.2%)、「1~2分未満」(18.3%)など、45.8%が「3分」に届いていない結果となっています。
多くの人が推奨されるケア時間を確保できていない現状が見えましたが、では、時間をかければお口のトラブルは防げるのでしょうか。
「1回の歯磨きにかける時間と、お口に悩みを感じている割合の関係」を見ると、「お口に悩みを感じている」人の割合は、「3~5分未満」の層が80.6%で最も高くなりました。
一方で、「5~10分未満」の層では69.2%、「10分以上」の層では55.1%となり、5分以上の時間をかけて磨く層においては、トラブルの実感率が低くなる傾向が見られ、一定以上の時間をかけて丁寧にケアすることが、トラブルの少なさと関連している可能性がうかがえました。
※長時間の歯磨きは、強い力で磨きすぎると歯や歯茎を傷つけるリスクもあります(オーバーブラッシング)。単純に時間の長さだけで効果が決まるわけではなく、適切な磨き方が重要となる点に注意が必要です。
なお、デンタルフロスや歯間ブラシなどのツールの使用状況と、定期検診の受診習慣との関係を見ると、過去1年間において「定期検診を受けた」層では、フロス・歯間ブラシの使用率は79.4%に達し、「受けていない」層(47.2%)と32.2ptの差が見られたことから、自分では気づきにくいケアの課題を客観的に指摘してもらえる環境が、日々のセルフケアの質の底上げにもつながり得ることがうかがえる結果となりました。






















