世の中には多くの趣味嗜好があります。この趣味嗜好は夜の遊び場ではジャンル別になっており、お客さんのニーズに合わせた多種多様なお店が存在します。そのなかで一定数の人気を誇るのが「ぽっちゃり店」です。
業界でいうところの“ぽっちゃり”とは、かなり体型が大きな女性を指します。体重100キロ越え、バストPカップなど驚きのサイズを持つキャストが在籍し、マニアの欲望を満たしています。
夜の世界ではこんな個性も活かせばお金になります。しかしマニア向けは、行くところまでいかないと鳴かず飛ばずなのが現実。体型も愛好家には刺さらない曖昧なゾーンだと、全く収入には繋がらないようで……!?
■“ぽっちゃり”界隈でもお呼びでない嬢のシビアな現実
ぽっちゃり専門店は、日常では出会えないレベルのキャストが求められます。日本人で体重100キロ超え+Kカップ以上の女性などかなり貴重ですから、お客さんはお金を払ってでも彼女たちに会いたいのです。
つまり“ここに行かないと会えないレア感”がセールスポイントなので、街中で出会えそうなぽっちゃりさんは興味を示されないのがツラいところ。「70キロ~80キロ程度だと指名が入りづらい」と嘆くのは、身長155センチで体重70キロ前半のチノさん(仮名・29)。職を失ったことをきっかけに業界の扉を叩きましたが、ぽちゃ界隈は想像以上に厳しかったのです(以下『』内、チノさん談)。
『お金が必要だったので意を決して風俗を始めようとなり、最初は一般的な店に面接へ行ったら体重が理由で不採用に。どこも受からないから困っていたところ、ぽっちゃり専門店があることを知りました。
“ここだったら!”と期待を抱いて面接を受けたら見事に採用。無事に入店まで漕ぎつけたんですが、在籍は規格外のデブばかりで、自分の体型が小さいのかもしれないと変な錯覚に陥りましたね(笑)
ぽちゃ店はありえないくらいデカい人がハマりやすいのです。新人でも、バストやお尻、体型そのものがめちゃくちゃ大きいキャストだと注目されます。リピートできるかは本人の努力次第だけど、超絶デブはマニアたちが集いますから、“1回は遊んでみたい”みたいな客が来るんですよね』
ぽちゃ界隈基準でのスタンダードボディでは何か1つ特徴(バストやヒップがやたら大きい、顔が非常に可愛いなど)がないと埋もれてしまいます。かといって一般的な店では大幅なダイエットをしなければ働けないため、チノさんの体型だと界隈では苦戦を強いられやすいとのことでした。
『ぽちゃ店そのものも数は多くないので、移転を繰り返していたら“アイツ〇〇にいたA子だ”みたいな感じで客にはすぐバレるんです。バックは普通の店より安くて、下手すると手取りが60分5000円なんてところもあります。でもそこでしか働けないならしがみつくだけなんです。マジでデブって人権ないですよ』
■“ぽっちゃりドリーム”は掴めるが、あくまで一握り
これだけ聞くと「夜職でぽっちゃりだとかなり悲惨なのでは」と不安になってしまいますが、マニア向けには夢があるとのこと。人数が少ない界隈で“刺さる存在”になれると、強いリピーターや太いパパがつき、かなりお金を稼げるらしいのです。
『度を越して大きな子なんかは珍しいので、お金持ちのマニアがつきやすいんですよ。なぜかお金を持ってる人ってありえないくらいのぽっちゃり好きが多いです。前の店で出会った女の子は身長170センチ体重110キロくらいの巨漢だったけど、太パパに水揚げ(結婚を機にお店を辞めること)されました。今の店も背が低いぽっちゃりさん、高身長で体重ヤバイ系のデカい女がハマッてる感じかな』
いくらバックが安くとも、リピーターで埋まれば日給3万~5万円以上も可能。とはいえチノさんはだいぶ苦戦気味な点が否めません。このまま夜職を続けるならダイエットをしてぽちゃ専から脱するか、サイズアップしてマニア向けをガッツリと狙うかの2択だと思うのですが……。
『今からダイエットするなら20キロ以上落とさないとダメですよね。50キロになっても世間的にはまだデブ扱いでしょうし。かと言ってサイズアップもできない。
じつはどんなに食べてもこれ以上体重が増えないんですよ!頑張っても75キロくらいまでしかいかないんです。“100キロ超えると才能”みたいな言葉を聞いたことあるけど、マジでそうだと思います』
現在の収入は30万円にも届かない状態。昼職をやめてから、既に3年の時が過ぎようとしています。決して低収入ではないものの、このままでは爆発的な高収入を狙えないでしょう。恐らく彼女は、タイミング的にどう舵を切るか求められている時期なのかもしれませんね。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。























