大阪府守口市のマーモット専門アニマルカフェ「マーモット村大阪」で今年1月、マーモットにチョコレート入りのお菓子を与えたとして利用客の男性が動物愛護法違反容疑で書類送検されていたことが分かり、X上で「わらびちゃんが無事でよかった」「犯人が特定されてよかった」と安堵の声が広がっています。施設側に当時の状況や、マーモットたちへの思いについて話を聞きました。
投稿したのは、Xアカウント「マーモット村 大阪」(@mamomura_osaka)。西日本初のマーモット専門アニマルカフェとして営業しており、「見守り型」の運営を行っている施設です。
■「スタッフが背を向けた隙を狙い…」異変に気付いてすぐ回収
事件が起きたのは、2026年1月11日。施設によると、おやつあげ体験中に、利用客の男性が持ち込んだチョコレート入りのお菓子を、トングで隠すようにしながらマーモットに与えたといいます。
マーモット村大阪の代表・今井英莉さんは、当時の状況について次のように振り返ります。
「当日は、おやつあげ体験中に、スタッフが一瞬背を向けた隙を狙い、トングで隠すようにしながら持ち込まれたお菓子をマーモットに与える行為がありました」
スタッフはすぐに異変に気付き、お菓子を回収。マーモットは「ほとんど口にしていなかった」といい、直後から体調確認を実施。さらに提携動物病院の獣医師へ相談し、経過観察を続けたそうです。
施設側は重大な問題と判断し、セコムを通じて警察へ通報。防犯カメラ映像などを確認した上で、不審な行動が見られた男性について警察へ引き継いだといいます。
書類送検については、2026年4月23日に警察から連絡を受けたとのことです。
■「小動物にとって危険な「チョコレート」
チョコレートには「テオブロミン」と呼ばれる成分が含まれており、犬や猫だけでなく、小動物にとっても危険な食品として知られています。
今井さんは「マーモットのような小動物にとっては中毒症状を引き起こす危険性があります」と説明します。「体が小さいため、少量であっても影響を受ける可能性があり、摂取量によっては食欲低下、下痢、痙攣など、命に関わる症状につながることがあります」
また、草食動物であるマーモットにとって、糖分や脂肪分が多いチョコレートは消化器への負担も大きいといいます。
■「見守り型」に込めた思い
マーモット村は、2025年5月に東京でオープン。その後、より多くのマーモットを保護・受け入れできる環境を整えるため、大阪店を開業しました。
今井さんは「東京だけではスペースや人員の面で、保護できるマーモットの数に限界がありました」と話します。
施設では、マーモットに極力ストレスを与えないよう、直接触れ合うのではなく“見守り型”の運営を採用しています。
「ふれあいを前提とするのではなく、自然な姿や行動を静かに観察していただく運営方針を取っています。単なる動物カフェではなく、保護施設として命を預かる場所だと考えています」
■「好奇心旺盛だけど、とても繊細」
マーモットはリス科の動物で、種類によって性格に違いはあるものの、基本的には好奇心旺盛でマイペースな性格だそうです。
一方で、とても繊細な一面もあり、環境の変化や大きな音、人の動きなどによって強いストレスを受けることもあるといいます。
そのため、施設では日々の食欲や排泄、行動の変化を細かく観察し、小さな異変にもすぐ気付けるよう、一頭一頭と向き合っているそうです。
今回被害に遭った「わらびちゃん」は現在、換毛期の真っ最中。他のマーモットたちと一緒に元気に過ごしているといいます。
Xには、「わらびちゃんが元気で何より」「犯人捕まって本当によかった」「マーモットたちの安全を守ってほしい」「抑止力になるよう厳しく対応してほしい」など、多くのコメントが寄せられていました。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)























