「結婚して家族を持つ」ということへのハードルが年々変化する中、いまの若者たちが最もリアルに恐れているものは何でしょうか。結婚相手紹介サービスを提供する株式会社オーネット(東京都中央区)が実施した「独身男女の結婚と家計」に関する意識調査によると、若者たちが結婚や将来の家計に対して抱いている生々しい不安の実態が浮かび上がってきました。
調査は、全国の25~34歳の独身男女611人(男性 293人、女性 318人)を対象として、2026年5月にインターネットで実施されました。
調査の結果、「将来結婚をしたいと思う」とした割合は、全体で47.8%、男性が44.7%、女性が50.6%という結果になりました。
結婚を希望する層に対して「相手に求めるお金の価値観」を聞いたところ、男女で重視するポイントに明確な特徴が見られました。
男性が女性に対して重要だと考えていることは、「無駄遣いをしない」(57.3%)と「ブランド品などに浪費しない」(33.6%)に回答が集まり、日常的な支出に対する引き締まった感覚が求められている様子。
一方、女性から男性への回答では、「ギャンブルをしない」(54.0%)が最も多く、「借金をしていない」「年収が安定している」(いずれも49.7%)が上位を占め、生活を破綻させないためのリスク回避傾向が強く現れました。
男女共通して「貯蓄習慣がある」ことも上位に選ばれており、現在の独身男女は、一過性の高収入よりも「入ってきたお金をどう堅実に管理できるか」という持続可能な生活設計力を厳しく見極めていることがわかります。
続けて、「年収以外で、結婚前に互いに共有しておきたいお金の情報」を聞いたところ、「生活費の分担イメージ(共同生活の設計)」(男性48.9%、女性55.3%)、「借入・ローンの有無(負債のリスク把握)」(同39.7%、51.6%)、「貯金額(現在の資産状況)」(同39.7%、45.3%)が上位に挙がりました。
特に「生活費の分担イメージ」が男女ともに最多となった点から、単に「いくら持っているか」だけではなく、結婚後に「どうやって共に家計を維持していくか」というプロセスの合意を重視している姿勢がうかがえたほか、女性の5割以上が「借入・ローンの有無」を挙げており、経済的なマイナス要因に対して慎重な姿勢が示されました。
次に、「結婚後の働き方」について聞いたところ、全体の79.8%(男性86.3%、女性74.5%)が「共働きを希望」と回答し、現在の結婚観において共働きが完全に標準スタイル(スタンダード)として定着していることが確認されました。
これに伴い、「結婚後の家計管理の理想スタイル」にも変化が見られ、すべてを一つにする「完全共有型」(全体29.6%、男性31.0%、女性28.3%)や、完全に分ける「完全別管理型」(同8.6%、10.6%、6.7%)を抑え、「一部共有型(生活費だけ共有)」(同49.4%、48.7%、50.0%)が半数近くを占め、家族としての責任を果たしつつも、個人の自由になるお金や独立性を適度に残しておきたいという、合理的かつ現代的なバランス感覚が主流となっていることが明らかとなりました。
最後に、「将来の家計に対して現時点で不安に感じること」を聞いたところ、「子育て費用」(全体37.7%、男性35.9%、女性39.1%)や「住宅購入費用」(同29.8%、30.5%、29.2%)といったライフイベントにまつわる費用を大きく引き離し、「物価上昇への対応」(同54.5%、59.5%、50.3%)が圧倒的トップとなりました。
若年層が抱く不安の本質は、自分たちの現在の収入水準そのものへの不満というよりも、上昇し続ける生活コストや、先行きが見通せない社会環境全体に対する警戒感にあることがうかがえる結果となりました。
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【出典】
▽結婚相手紹介サービス「オーネット」調査























