16,000フィートだから
16,000フィートだから

『007/慰めの報酬』(2008年)ボンドガールが抱腹絶倒の阿鼻叫喚。

ボンドガールとして世界を虜にしてから早18年。オルガ・キュリレンコ(46)が、映画『タービュランス 絶空16000フィート』(7月10日公開)でストーカー系不倫女を怪演している。

■リスペクトを持って不倫女を

新婚カップルがハネムーンに選んだ熱気球の空の旅。同乗してきたのは、金持ち新郎を恐喝する不倫女だった。空飛ぶ密室・熱気球のバスケット内は想像を絶する修羅場と化す。

「僕は元々オルガのファンでしたが、本作を通してより一層彼女に惚れ込むことになりました」

本作のメガフォンを取ったクラウディオ・ファエ監督は、ボンドガールへの賛辞を惜しまない。

「オルガは打ち合わせにも熱心で、作品について何時間も話し合いました。彼女は低予算映画である本作を、この地球上で最大級の映画であるかのようにリスペクトを持って扱ってくれました」

■ボンドガールになんてことを…

オルガは撮影現場でもセレブリティな振る舞いなどは一切なく、全身全霊で仕事を全うしてくれたという。

「オルガは誰よりも親しみやすく、常にベストを尽くしてくれる。その姿勢はスタッフ全員にも伝わり、そのお陰で一丸となって全員がベストを尽くすようになった。オルガにキャメラを向けると、映画の神様が彼女を愛しているのがわかるほどでした」

そんな良い人・オルガを野太い声で咆哮させたり、目も当てられないような姿にしたり、クラウディオ監督も映画の神様に愛されている人に違いない。

「オルガをあんな風に出来るなんて…。監督冥利に尽きます。スタッフからは『ボンドガールになんてことを…!』と嘆く人もいましたが、オルガ自身も嬉々として挑んでくれました」

■オルガ=エンジン

お気に入りのオルガショットを尋ねると、クラウディオ監督は嬉しそうに即答する。

「怨念フェイス」と。

「オルガの凄いところは、最後の最後まで魅せるところ。あの表情は…。抱腹絶倒でしょう?オルガも『見たい!見たい!』とモニターをのぞきに来たくらい気に入っていました。特殊メイクを嫌がる俳優が多い中で文句ひとつ言わず、こちら側の意図を理解して作品にコミットしてくれました」

美しい顔に傷がついてしまうようなデンジャラスなシーンでは、スタントマンの制止を振り切って熱演してくれたらしい。

「とある場面でスタントマンが『彼女の顔に破片が突き刺さる恐れがある』と止めようとすると『大丈夫!私ならば出来るわ』と。シンプルな人でありながらプロ意識の高い人。私のスマホには撮影の合間に撮ったオルガの満面の笑みの写真が残っています」

「オルガは間違いなく本作のエンジン」(クラウディオ監督)という、ボンドガールの雄姿を大きなスクリーンでご覧あれ。

(まいどなニュース特約・石井 隼人)