保護当時、生後1カ月ころの夜千代さん(画像提供:yozo工房さん)
保護当時、生後1カ月ころの夜千代さん(画像提供:yozo工房さん)

「お気に入りのドーナツの穴にはまってる写真を時系列に並べてみました。着実に大きくなって、今では穴からはみ出ています」

愛猫の成長がひと目でわかる4枚の写真がThreadsで注目を集めました。写っているのは、元保護猫の女の子「夜千代」さん。写真には、生後1カ月から1年2カ月まで、お気に入りのドーナツ型トンネルベッドで過ごす姿が時系列で並んでいます。

生後1カ月のころは、まだキトンブルーの瞳をした小さな子猫。きょとんとした表情で飼い主さんを見つめながら、ベッド中央の穴にすっぽりと収まっています。生後3カ月になると、顔つきも体つきも少しずつ引き締まり、穴から身を乗り出して興味津々といった様子。

さらに生後10カ月では、すでに穴の中だけでは収まりきらないほど成長し、ベッドの上に体をのせています。

そして1年2カ月になるころには、穴から上半身をひょっこり。ふっくらとしたつややかな黒い毛並みに、ゴールドの瞳、ぴんと立った大きな耳と、すっかり立派な猫へと成長しました。

同じベッドだからこそ際立つ夜千代さんのビフォーアフターに、

「めちゃくちゃかわいいですね」
「夜千代ちゃん、貫禄あるね!」
「小さいときも大きくなってからもかわいい」
「ずーーーっとかわいい! 大きくなっても気にいってくれててうれしいですね」

など、その成長を喜ぶ声が寄せられています。

■壁の中から聞こえた子猫の鳴き声

2025年の6月、のちに夜千代さんの飼い主となる「yozo工房」さん(@yozokobou)のもとに、思いがけない連絡が入りました。

工務店を営む飼い主さんが知らせを受けたのは、取引先が管理する借家の入居者から。「壁の中から子猫の鳴き声が聞こえる」というものでした。すぐに現地へ向かった飼い主さんは、途中で妻に連絡し、「母猫がいなければ保護する」と伝えて了承を得たそうです。到着後、大家さんの許可を得て慎重に壁へ穴を開けると、そこにいたのは小さな黒猫でした。

「その瞬間、『うちは黒猫と縁があるなあ』と思ったのを覚えています。そうして保護したのが、夜千代さんでした」

周辺を確認しても母猫の姿はなく、その場で保護して動物病院へ。夜千代さんの体重は、わずか250グラムほどでした。先住猫の「夜空」さんを迎えたときは体重650グラムほどで、すでに離乳していたそうですが、夜千代さんはまだミルクが必要な時期。2、3時間おきの授乳が欠かせませんでした。

「初めての経験だったため、ハラハラしながらお世話をしましたね。幸い、いろいろとありながらも順調に育ってくれてホッとしています」

■先住猫と少しずつ縮まる距離、すくすくと成長

そんな夜千代さんを迎えた当初、先住猫の夜空さんは戸惑いを隠しきれなかったそうです。

とても甘えん坊だという夜空さんは、新入りの子猫に「シャー」と威嚇。夜千代さんの猫エイズ検査などが陰性と確認され、一緒に過ごせるようになってからも、しばらくはケンカが絶えませんでした。

「猫団子になっているところは、まだ見ることはできていません。最近になってようやく、程よい距離感を保ちながら、一緒に遊んだり、くつろいでくれるようになりました」

1歳3カ月を迎えた現在は、体の大きさだけでなく、過ごし方にも変化が表れているそうです。

「子猫のときは体力があり余っていたため、休むことなくずっと遊んでいました。大きくなってからは、休むことを覚えたように思います。また、体力がついてきたこともあって、遊んでもらえないと攻撃しながらアピールするようになりました」

そんな夜千代さんへ、飼い主さんが今、伝えたいこととはーー。

「夜空姉ちゃんと仲良くして、今年の冬は猫団子を見せてね。そして健やかに長生きしてね」

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)