「人と人をつなげるお手伝いをすることがサンリオのモットー」と語る高桑秀樹さん=神戸ゆかりの美術館
「人と人をつなげるお手伝いをすることがサンリオのモットー」と語る高桑秀樹さん=神戸ゆかりの美術館

 数々の国民的キャラクターを生み出してきたサンリオ社の歩みをたどる「サンリオ展~ニッポンのカワイイ文化60年史」(神戸新聞社など主催)が、神戸ゆかりの美術館(神戸市東灘区)で6月29日まで開かれている。幅広い層から支持される要因はどこにあるのか。企画担当者らがその秘密を明かした。(津田和納)

■銃やナイフにキャラ使用認めず

 同社は1960年設立。初期は出版業を手がけ、「アンパンマン」で知られる漫画家のやなせたかしの詩集を出したことも。直営店でグリーティングカードなどを販売し、その動向から顧客の好みを集積してきた。それを生かし、74年に生まれたのがハローキティだった。ファンの声を載せる「いちご新聞」を発行、マイメロディやシナモロールと次々とヒットキャラクターを生み出してきた。