「つながりの物語になった。本を送った知人の多くが自分の親を語る感想を寄せてくれたのも印象的」と話す澤田康彦さん=神戸市中央区東川崎町1(撮影・大田将之)
「つながりの物語になった。本を送った知人の多くが自分の親を語る感想を寄せてくれたのも印象的」と話す澤田康彦さん=神戸市中央区東川崎町1(撮影・大田将之)

 「ひいちゃん」こと澤田久子さんは1人暮らしの91歳。ある日、ステージ4のがんが発覚する。家族はうろたえ、あちこちにSOSを出しながら倒(こ)けつ転(まろ)びつの3年間を送った。2023年9月、94歳で亡くなったひいちゃん。この間の闘病生活を中心に、ユーモアを交えつつ、赤裸々につづった著書「この家で死にたいと母は言った-親を自宅で看取(みと)るということ」(集英社インターナショナル、税別1800円)が発刊された。著者は次男で「暮しの手帖」の元編集長、澤田康彦さん(68)。別れの時まで母に寄り添った日々とは-。(聞き手・鈴木久仁子)