望月亜紀容疑者を乗せ、神戸地検へ向かう警察車両=25日午前9時24分、神戸市中央区港島3
望月亜紀容疑者を乗せ、神戸地検へ向かう警察車両=25日午前9時24分、神戸市中央区港島3

 神戸市中央区中山手通6のマンション一室で、冷凍庫から元住人男性の切断された遺体が見つかった事件で、死体遺棄の疑いで逮捕された元妻の無職望月亜紀容疑者(50)=同区加納町2=が、一連の行為を「一人でやった」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で分かった。望月容疑者は殺害への関与をほのめかしており、兵庫県警生田署捜査本部は慎重に裏付けを進める。

 捜査本部は25日午前、望月容疑者を送検した。

 男性は職業不詳の西口豊さん(1969年生まれ)で、司法解剖の結果、2011年12月ごろ死亡したと推定されている。12年12月に離婚が成立している。

 望月容疑者は12年ごろ~26年6月20日、遺体を袋に詰めて冷凍庫に入れて放置したとして、23日夜に逮捕された。捜査本部によると、容疑を認めている。

 西口さんの死因は不詳。遺体は胴体で切断され、上半身と下半身が別の袋に入っていた。県警は死後に切断されたとみている。捜査関係者によると、これまでに第三者の関与を疑わせる物証は確認されていない。

 遺体は20日、住民から管理会社を通じて「異臭がする」と連絡を受けた署員が発見した。冷凍庫は玄関を入ってすぐのところにあり、部屋にはテレビや布団、家具などを残していた。

 部屋の借り主である望月容疑者は21日から任意の事情聴取を受け、当初は事件への関与を否定していたが、翌22日夜に「自分がやりました」と捜査本部に電話で伝えたという。

 死体遺棄の公訴時効は3年。捜査本部は、埋葬義務があった望月容疑者が遺体を埋葬せずに放置していることで遺棄行為が続いており、時効が成立していないと判断した。

 現場周辺には学校が複数あり、生田署などが登下校の時間帯に見守り活動を続けている。