アシックスのシューズを履いて走る早稲田大5区の工藤慎作選手=2日、神奈川県小田原市
アシックスのシューズを履いて走る早稲田大5区の工藤慎作選手=2日、神奈川県小田原市

 2、3日にあった東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)で、アシックス(神戸市中央区)のシューズを出場選手が着用した割合が28・5%(前年比2・8ポイント増)となり、独アディダスに次いで2位となった。2位は3年連続。箱根駅伝はシューズ開発競争の最前線の舞台として注目されており、一部の選手は市販されていないプロトタイプ(試作品)で快走した。

 スポーツ用品アルペン(名古屋市)の調査(速報値)によると、アディダスの着用率は35・7%。前年から微減だったが、昨年に続き1位を守った。3位は、2024年に首位だった米ナイキで16・7%。4位は独プーマで、5位には米ニューバランスとスイスのオンが同率で並んだ。

 ナイキの厚底シューズが席巻した21年の箱根駅伝では、アシックス製の着用者が0人だった。同社は社長直轄のチームを立ち上げ、「メタスピード」シリーズを開発。トップ選手の意見を取り入れ、走り方の違いに合う設計にした。反発性と弾力性を兼ね備えた厚底シューズで、最新モデルの一つは重さ約129グラムを実現した。

 主な選手では、早稲田大の工藤慎作選手がプロトタイプを履いて往路山上りの5区を走り、区間3位に。復路7区で区間賞に輝いた国学院大の高山豪起選手も、試作品で快走した。

 シェア拡大は5年連続で、同社スポーツ工学研究所の竹村周平所長は「パフォーマンスを発揮できる相棒として選んでくれ、大変うれしい。駅伝でのサポートはもちろん、日本の選手が世界で戦えるよう、また海外選手にも選ばれるよう開発に取り組む」とした。

 同社の調べでは、元日にあった全日本実業団対抗駅伝ではトップシェアだったという。(大盛周平)