作家の中島らもさん(享年52)が没後20年となり、特別展が故郷の尼崎市で開かれている。演劇人やミュージシャン、放送作家、コピーライターなど多才に活躍したが、特別展では「文筆家」としての活動に焦点を当て、直筆原稿や写真などを展示している。(土井秀人)
■絶筆作品「ロカ」の原稿も
代表作の一つ「今夜、すべてのバーで」の原稿もある。自らのアルコール依存症の体験を基に、38歳の時に出版した小説だ。細長い字がきちんとマス目に収まり、文字列は一直線に整い、繊細さを感じさせる。書き直しや加筆した跡は、驚くほど少ない。
尼崎の歯科医の家庭に生まれ、灘中高から大阪芸術大へ進学した異色の経歴を持つ。広告会社に勤務していた頃、練り製品のカネテツデリカフーズ(神戸市東灘区)の雑誌広告を連載。キャラクター「てっちゃん」を自在に改変した漫画や読者からの投稿など、商品の宣伝とは全く関係のない破天荒な内容で話題となった。























