ミカンの木から作った写真立てを手にする斉藤百合子さん(右)と堅一さん=伊丹市内
ミカンの木から作った写真立てを手にする斉藤百合子さん(右)と堅一さん=伊丹市内

 尼崎JR脱線事故で長男満さん=当時(37)=を亡くした伊丹市の斉藤百合子さん(82)と夫の堅一さん(82)が、満さんとともに育ったミカンの木を使い、写真立てをつくった。飾る写真には笑顔の満さんを選んだ。「これで一生、満が生きた証しを残すことができた」。2人はいとおしそうに写真にほほ笑む。(堀内達成)