西宮市制100周年を記念し、夏休みに阪神間の文化施設などで配布される「ようかいカード」の100体目が決まった。子どもが考案したオリジナル妖怪を基に絵本作家のたかいよしかずさん(西宮市)がイラストを作成。現在、106種類が完成しており、7月19日から県内各地で配布される。
たかいさんの絵本「ようかいむら」シリーズのコラボイベントとして、2019年からにしのみや観光協会が企画。カードのイラストは全てたかいさんが手がけており、夏休みに県内の観光地などで配布されてきた。昨年、「100体目のようかいコンテスト」と題して、子どもを対象に妖怪のイラストを市のHPやイベント会場で募集。465作の応募があり、99体目と100体目が選ばれた。
先月、西宮商工会館(西宮市櫨塚町)で表彰式があり、たかいさんや100体目の妖怪「さくらん」を考えた同市の小学4年生、松久智穂さん(9)らが参加した。「さくらん」は市花の桜から着想を得た妖怪で、不機嫌になると「錯乱」して花が散ってしまうが、好物の桜餅を食べると再び咲くという。
カードを受け取った松久さんは「かわいい妖怪が好きなので、かわいらしく描いた。桜の花を美しく描いてくれてとてもうれしい」と笑顔。たかいさんは「華々しく100体目にふさわしい。次の100年に向けて子どもたちと一緒に西宮を盛り上げていきたい」と語った。(池田大介)
























