姫路市東延末1の浅田国博さん(76)宅の庭で、柄の長さが約15センチ、かさの直径が約10センチの毒キノコ「オオシロカラカサタケ」が見つかった。このキノコは毒性が強いため、行楽シーズンを前に専門家も注意を呼びかけている。
浅田さんが見つけたのは、5日の朝。家のシャッターを開けようと庭に出たところ、マシュマロのような白い塊を見つけた。6日朝にはかさが開いており、「あ、キノコや」と気付いたという。浅田さんは「70年以上この場所に住んでいるが、キノコが生えるのは初めて」と目を丸くする。
オオシロカラカサタケは、市街地や公園など、手入れされて栄養が豊富な草地でよく見られる。食べると激しい下痢や嘔吐などの症状を引き起こすという。
近年誤食して救急搬送される人が相次ぎ、厚生労働省や県も注意を呼びかけている。姫路市在住で、各地で観察会を主催する「兵庫きのこグループ」世話役の平山吉澄さん(76)も「素人判断で持ち帰るのは危険。野生のキノコは絶対に食べないで」と警鐘を鳴らした。(成 将希)