姫路のソウルフードともいわれる「えきそば」を販売するJR姫路駅下りホームの店舗が1日、改装オープンした。外装はえきそばを食べる殿さまや姫路城の絵が優しいタッチで描かれ、店内には日本玩具博物館(兵庫県姫路市香寺町)の協力で昔懐かしいおもちゃも展示。姫路らしさを詰め込んだ店舗で、観光客や帰省客を出迎える。(田中宏樹)
同駅ホームでえきそばの販売を始めて今年10月で75年の節目となるのを機に、運営するまねき食品(同市)が約20年ぶりに店舗を改装した。
外装のデザインは姫路市在住のイラストレーター、イヌイマサノリさん(41)が手がけた。「優しくて明るく、若い世代でも入店しやすいデザインを心がけた」とイヌイさん。赤や黄など鮮やかな色を使い、えきそばを持つお姫さまや蒸気機関車(SL)などもかわいらしく描いた。
店内には姫路や九州などで生産されたこまや、小さな動物の人形などを飾った。同社の竹田典高社長(42)は「えきそばとともに、次世代へ語り継いでほしい玩具を展示した。観光客にワクワクした気持ちで姫路の名物を食べてもらいたい」と話した。
午前6時~翌日午前0時。同店舗では7日まで、改装を記念した商品「金の大海老天えきそば」(750円)を1日75食限定で販売する。