昭和30年代ごろまで酒造りで使っていた道具を展示する旧酒蔵で、今後の意気込みを語る灘菊酒造の川石光佐社長=姫路市手柄1
昭和30年代ごろまで酒造りで使っていた道具を展示する旧酒蔵で、今後の意気込みを語る灘菊酒造の川石光佐社長=姫路市手柄1

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録される見通しとなった日本酒などの「伝統的酒造り」。酒どころ・播磨では、酒造会社がインバウンド(訪日客)の見学受け入れや商品の海外でのPRなど、外国人に日本酒へ親しんでもらう活動に力を入れる。「登録されればお酒に興味を示してもらえる大きな機会になる」。関係者は喜びの声を上げるとともに、一層の魅力発信に向け意気込む。(田中宏樹)

 「日本酒を飲んでみたいと思う外国人が増えるきっかけになる」。灘菊酒造(姫路市手柄1)で杜氏(とうじ)を兼ねる川石光佐(みさ)社長(46)は、日本酒の認知度が海外でより高まることを期待する。