王塚古墳から見つかったかぶと=好古館
王塚古墳から見つかったかぶと=好古館

 「原始から中世の歴史を満載した地域」。そんな触れ込みで、小野市大部地区を紹介する特別展「大部地区のあけぼの-原始古代から中世」が、同市西本町の好古館で開かれている。縄文時代から室町時代までの同地区の歴史をたどり、3月に県文化財に指定された王塚(おうづか)古墳の出土品や奈良・東大寺の荘園「大部荘(おおべのしょう)」について平成初期の調査で判明した遺跡を写真や地図パネルで展示する。11月10日まで。(坂本 勝)

 同館は市内6地区ごとに住民と歴史を掘り起こし、2005年度から特別展として成果を順次、紹介。新型コロナウイルス感染症による休止を経て活動を再開した。24、25年度は住民と地域の歴史を古老から聞き、神社やお堂で続く祭りや行事を記録している。