ふすま絵の龍を描いた善祥寺の各務寿晃住職(左)と明善寺の北村正義住職=明善寺
ふすま絵の龍を描いた善祥寺の各務寿晃住職(左)と明善寺の北村正義住職=明善寺

 兵庫県小野市新部町の曹洞宗明善寺で、本堂のふすま絵に、同県三木市口吉川町の真言宗善祥寺の各務寿晃(かがみじゅこう)住職(69)の描いた昇り龍と降り龍が披露された。新型コロナウイルス禍以降、中断していた観梅茶会を7年ぶりに再開。檀家(だんか)や各務住職の仏画教室の生徒らが次々と訪れ、本堂から庭園の紅白の梅を眺めながら春の到来を祝った。

 明善寺は南北朝時代に開かれ、江戸時代に曹洞宗になった。老朽化した本堂を寄付金などで改築し、2016年4月に落慶法要を執り行った。

 檀家の小林ふみこさんも各務住職の教室で仏画に打ち込む。「小野ひまわり仏画教室」の代表を務め、描いた仏画を明善寺に寄贈した。その縁もあり、各務さんが初めてのふすま絵に3年がかりで取り組んだ。

 本尊両側のふすまには、身をくねらせて天へ舞い上がる昇り龍と、願いをかなえる如意宝珠を持って地上に降りる降り龍が生き生きと現れた。

 禅の祖師、達磨大師像の仏画も描き、奉納した各務住職は「禅宗のお寺なので花鳥風月よりも龍が似合う。宗派は違っても仏様のご縁のおかげ」と話した。明善寺の北村正義住職(83)は「紅白の梅が無事に咲き、日和にも恵まれた。より地域に開かれた寺に」と感謝した。(坂本 勝)