西日本最大級の規模を誇る桜の名所、兵庫県小野市の「おの桜づつみ回廊」でソメイヨシノが今年も咲き誇った。人出のピークを迎えた5日には、加古川の粟田橋東詰めから桜並木が田んぼの水面に映る「逆さ桜」まで約1・5キロを往復する早朝ウオークが開かれた。逆さ桜は10回目、桜づつみウオークは20回目。地域住民の力で継続し、ともに節目を迎えた。
地域の宝、逆さ桜を生み出したのが大部地区地域づくり協議会副会長の小林衛(まもる)さん(72)=高田町=だ。加古川堤防沿いで2017年、田植え前に水を張り、逆さ桜としてPRし始めた。写真映えすると話題になり、写真愛好者らが集った。逆さ桜の田で育てた稲を地元の親子らと収穫し、稲穂の色の違いや夜間照明で絵や文字を描く「田んぼアート」にも取り組んだ。
今年はカップルらが逆さ桜と一緒に撮影しやすように、大きなハート形の撮影スポットや手に持つ小さなハートを合板で製作。色とりどりの和傘も並べ、スマートフォンの固定台も置いた。隣の友人の田にも水を張り、1700平方メートルから約4千平方メートルに広げた。
小林さんは「札幌や東京、広島から来た人もいた。逆さ桜は今や全国区」と胸を張る。兵庫県神戸市北区から2時間かけて自転車で来た男性は「神社仏閣の多い街道や段丘地形を通り、川沿いで開放的な桜に出合えるのがうれしい」と喜んだ。
早朝ウオークは同協議会が主催。新型コロナウイルス禍を経て混雑を避ける朝の開催が定着した。風の弱い早朝は水面に波が立たず、撮影の好機。今年は昨年より298人多い724人が参加した。協議会事務局でコミセンおおべの吉岡優所長(62)は「愛知県や和歌山県からの参加者もいた。大部地区の逆さ桜の魅力を伝えたい」と話した。(坂本 勝)
























