昨秋のW杯で日本代表として奮闘した具智元(中央)。コーネルセン(左)はオーストラリア、ファカタバ(右)はトンガの出身だ=2023年9月17日、ニース((c)JRFU)
昨秋のW杯で日本代表として奮闘した具智元(中央)。コーネルセン(左)はオーストラリア、ファカタバ(右)はトンガの出身だ=2023年9月17日、ニース((c)JRFU)

 ラグビーのリーグワンで奮戦するコベルコ神戸スティーラーズは、韓国出身の選手を2人擁している。プロップの具智元(ぐじうぉん)(29)とロックの張碩煥(チャンソクファン)(32)だ。違いの一つが代表歴。日本代表の具智元に対し、張碩煥は韓国代表の経験を持つ。

 ラグビーの代表資格は国籍ではなく、出生地や居住期間などで決まることは既に触れた。張碩煥は韓国の高校、大学出身で、そのまま母国の代表チームに入った。一方の具智元は中学時代から日本にいる。どちらの国の代表を目指すのか選びやすい立場とも言えるが、そこに葛藤はなかったのだろうか。