「よいしょー、よいしょー」。農地が広がる西区平野町西戸田で５月下旬、神戸西署員や住民らのかけ声が響いた。用水路上でひっくりかえった軽乗用車を綱で引き上げるためだ。実は、２年間放置されていた車両で、地域の困り事を解決しようと「駐在さん」が奔走したという。神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に寄せられた情報を基に、車両が撤去されるまでの経緯を取材した。（長沢伸一）
■初めて見た人から通報「中の人は大丈夫か」
用水路に転落したまま2年間放置の車 駐在さんらがロープで引き上げ「パワーと気合」
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