秋の行楽シーズンに合わせ、神戸市の須磨区と垂水区が区内を巡るスタンプラリーを開催している。スマートフォンでQRコードを読み取って参加し、集めたスタンプの数によって抽選でプレゼントがもらえる。どちらも11月30日までで、問い合わせは神戸市の電話窓口(TEL078・333・3330)で受け付けている。
■スマシーのペアチケットなど当たる
須磨区の企画は、須磨海岸や妙法寺といった観光スポットなど18カ所を巡る「須磨デジタルスタンプラリー」。2021年から開催しており、より幅広い年代に楽しんでもらえるようスポットや景品を見直したという。
18カ所のスポットは、多井畑厄除八幡宮、神戸須磨シーワールド(スマシー)のほか、秋バラが咲く須磨離宮公園や斜面にコスモスが揺れる神戸総合運動公園など。再整備が進み、商業施設がグランドオープンを迎えた名谷エリアも加えた。
区内の駅や公共施設などに置かれたチラシのQRコードや、神戸市のイベントサイト「おでかけKOBE」から専用サイトにアクセスして参加する。各スポットの有料エリア外に設置された看板のコードを読み取るなどしてスタンプを獲得する。
集めたスタンプの数に応じてスマシーのペアチケットや区の公式キャラ「すまぼう」のグッズなどが当たる。担当者は「須磨の海や山、歴史を感じられる場所に足を延ばして魅力に触れてほしい」と呼びかける。(児玉芙友)
■地元海産物の詰め合わせなど当たる
垂水区の「垂水謎解きスタンプラリー」は、海沿いの「垂水なぎさ街道」が舞台。地元の漁師が突きつける「挑戦状」を全てクリアすると、海の幸の詰め合わせセットが抽選で当たる。
海岸エリアの活性化と漁業への親しみを持ってもらおうと、区が初めて企画した。JR塩屋駅から山陽電鉄西舞子駅まで約7・7キロの垂水なぎさ街道周辺の施設6カ所に、謎が書かれたポスターを張り出した。
ポスターのQRコードを読み取るとイベントが始まる。「石碑に隠れている魚を答えよ」などの設問に、漁師のヒントを参考にして答えを入力する。
謎を二つ以上解くと、11月2日にJR垂水駅前で開かれる「タルミフィッシュマーケット」で限定ステッカーをもらえる(先着500人)。六つ全てをクリアすれば、シラスやノリなど地元の海産物の詰め合わせセットが当たる抽選に参加できる。
出題する漁師の一人、森奈雄也さん(28)は「謎解きを通して、垂水の漁師や水揚げされる魚について知ってもらいたい」と話す。(長沢伸一)