2025年にソウルの国立現代美術館で行われた「補綴としての動き」上演の様子
2025年にソウルの国立現代美術館で行われた「補綴としての動き」上演の様子

 障害のある身体と向き合いながらダンスを創作する、日本と韓国のアーティストが11月14、15日、神戸市長田区のアートシアターdB神戸で公演を行う。ソウル拠点のキム・ウォニョンさんと、神戸・長田のコンテンポラリーダンス・カンパニー「Mi-Mi-Bi(ミミビ)」。ミミビメンバーの森田かずよさん(49)は「表現に込めた思いや作り方の違いなど、異なる2作品、それぞれの面白さを味わって」と話す。(小尾絵生)

 キムさんは先天性の骨形成不全症で車いす生活を送る。弁護士からダンサーに転身した異色のアーティストで、作家としても活躍する。日本での公演は初めてで、2025年に韓国で上演したペアダンス「補綴としての動き:マシーン/アフォーダンス/ケア」を披露する。補綴は人の身体を支え、補う道具で、今回は2人の身体が互いの補綴の役割を果たす。人間の身体が他者を助ける「道具」として機能する可能性と危うさを探る。

 共演する女性ダンサーのチョン・ジヘさんに障害はない。キムさんが車いすにブレーキをかけ、体重を預けてくるチョンさんの体を両手で受け止める場面も。日頃、支えられる側のキムさんが支える側に逆転する瞬間を可視化する。