50~60代になってバイクに回帰する「リターンライダー」が青春時代を過ごしたころ、日本は空前のバイクブームだった。国内外のレースを制した「伝説のライダー」で、当時の若者にとって憧れの存在だった平忠彦さん(67)は「オートバイは自由な乗り物。楽しみ方が広まってほしい」とリターンライダーに声援を送る一方、陥りがちな失敗もあると語る。(聞き手・山岸洋介)
■背伸びは禁物
-現在はオートバイを販売する立場ですね。
「お客さんには、自分のライディングスキルと年齢、それと家庭環境に応じたオートバイを選んで乗ることがすごく大事だと伝えています」
-家庭環境とは、どういうことでしょう。