放課後にふらっと立ち寄り、小中学生や高校生らに博物館を身近に感じてもらおうと、県立人と自然の博物館(ひとはく、兵庫県三田市弥生が丘6)が、「ゆうがたひとはく」と銘打った居場所事業を始めた。毎週水、金曜の2日間、施設の一部を開放し、自習や遊びに使ってもらうほか、月に一度、研究員と交流できる時間もある。(谷川直生)
■思い出に残る場にしたいと、研究員ら企画
敷居が高いと思われがちな博物館を地域で育つ子どもたちの思い出に残る場にしたいと、ひとはくの研究員らが企画。文化庁の「博物館を核とした放課後の子どもの居場所・学び場づくり」として6月から実施している。
施設内のレイアウト変更で、チケット販売所や物販コーナーがなくなったエントランスホールを活用する。化石の模型が並ぶ空間で、自習をしたり、ゲームをしたりして過ごすことができる。開放中はひとはくの職員が常駐しており、虫のことや植物のことなど、疑問があれば研究員につないでくれるという。
また、毎月第3金曜には、研究員が専門分野の内容について教える「研究員トーク」がある。今月17日は、恐竜化石が専門の田中公教(とものり)研究員(39)が、県内で発掘された恐竜などについて解説した。
兵庫では、丹波と淡路で計4の新種が見つかっており、田中研究員は「福井県に次ぐ日本を代表する恐竜の産地」と紹介。丹波竜として知られる「タンバティタニス」について、「ホールに収まらないくらい大きい」と説明すると、参加した約15人の子どもたちは会場を見渡し、その大きさに驚いた様子だった。
子どもたちが骨格の模型に触れる時間もあり、武庫小1年の児童(6)は「重くてびっくりした」と笑顔。母親(41)は「ひとはくが好きでよく一緒に来るが、研究員から話を聞けるのは貴重。すごくいい機会になる」と話した。
企画者の一人、福本優研究員(42)は「博物館が日常に溶け込むことで、例えば化石やさまざまなチョウが身近な存在になる。そんな環境で過ごすことで、自然に対する感性を持った子に育ってくれればうれしい」と話した。
開放は午後2時~5時半。次回の研究員トークは8月21日に行われる。ひとはくTEL079・559・2001
























