兵庫県赤穂市加里屋にある宝飾店「ジュエリーSEICO」の3代目須田大也さん(27)が、3Dプリンターを使った新たなジュエリー作りに取り組んでいる。低価格で自由にデザインを決められるのが強み。長引く不況や新型コロナ禍の影響を受け、苦境にある宝飾業界を「時代に合った取り組みで盛り上げたい」と意気込む。(小谷千穂)
須田さんは、店主で父の雄三さん(68)の長男として生まれ、ダイヤモンドから「大也」と名付けられた。幼い頃から宝石に興味を持ち、大学では海洋生物学を学びながら「実家で役に立つかも」と、3Dプリンターを扱うためのコンピューター利用設計システム(CAD)を勉強した。