パラ卓球の国際大会で初優勝をかなえた関西福祉大学4年の北川雄一朗さん。目指すはパラリンピック出場=赤穂市新田
パラ卓球の国際大会で初優勝をかなえた関西福祉大学4年の北川雄一朗さん。目指すはパラリンピック出場=赤穂市新田

 パラ卓球で活躍する関西福祉大4年の北川雄一朗選手(22)=相生市=が、10月28~30日にフランスであった国際大会「フランスオープン」の車いすクラスでシングルスとダブルスを制し、2冠を果たした。全日本選手権大会を5連覇中と国内では敵なしだが、国際大会の優勝は今回が初めて。「夢のよう」と歓喜に浸っている。(小谷千穂)

■別所キミヱさんとの特訓実る

 北川さんは先天性の障害により両脚が不自由で、車いすや義足を使っており、両ひじや手首の可動域も狭い。プレーでは上半身の体幹の強さを生かし、体を目いっぱい使った力強い攻撃や広範囲の守備を武器にしている。ラケットは自身で図面を作って特注し、ひじが伸びない分をカバーするため、柄の長さを通常より4センチ長くして工夫する。