住宅街の一角に、民家の壁に埋め込まれた自動販売機がある。中をのぞくと、歯磨き粉がずらり。神戸市長田区水笠通のこの住宅に本社を構える「Y&S」が販売する「デンタアプローチ」シリーズで、かつて近くのうどん店のおかみだった竹内洋子さん(68)が開発した製品だ。「そもそもの開発経緯が不格好な笑い話。会社の建物にめりこんだ不格好な自販機はぴったり」。竹内さんが教えてくれた「笑い話」は、1995年の阪神・淡路大震災で味わったどん底のシーンから始まった。
住宅街の一角に、民家の壁に埋め込まれた自動販売機がある。中をのぞくと、歯磨き粉がずらり。神戸市長田区水笠通のこの住宅に本社を構える「Y&S」が販売する「デンタアプローチ」シリーズで、かつて近くのうどん店のおかみだった竹内洋子さん(68)が開発した製品だ。「そもそもの開発経緯が不格好な笑い話。会社の建物にめりこんだ不格好な自販機はぴったり」。竹内さんが教えてくれた「笑い話」は、1995年の阪神・淡路大震災で味わったどん底のシーンから始まった。