木陰でひっそりと咲くシクラメンの原種=神戸市灘区六甲山町北六甲、六甲高山植物園(撮影・笠原次郎)
木陰でひっそりと咲くシクラメンの原種=神戸市灘区六甲山町北六甲、六甲高山植物園(撮影・笠原次郎)

 一般には園芸品種としてのなじみが深い「シクラメン」の原種の花が、神戸市灘区の六甲高山植物園で見頃を迎えている。ピンクや白などの花々が、木陰でひっそりと咲いている。

 サクラソウ科の多年草で、原産地は地中海沿岸。同園に広がるのは原種を代表する「シクラメン・ヘデリフォリウム」で、和名のブタノマンジュウはイノシシが好んで球根を食い荒らすことに由来する。

 同園の斜面には約500株ある。地面から5~10センチ顔を出した茎の先にピンクや白の花が咲き、木漏れ日を受けて秋風に揺れる。その姿に、来園客らも「かわいらしいですね」と目を細めていた。

 見頃は11月上旬まで。11月23日まで無休。同園TEL078・891・1247

(笠原次郎)