東京都内であった全日本ライフル射撃競技選手権大会の男子25メートルスタンダードピストル(60発)で、兵庫県警の拳銃特別訓練員、岩田泰輝巡査長(26)が初の日本一に輝いた。寸分狂わぬ射撃技術が問われる種目で、25メートル先の標的のうち、最も中心の円「X圏」(直径2・5センチ)に計14発命中させた。功績が認められ、警察庁長官賞も受けた岩田巡査長は「将来の目標は五輪出場。今後も努力し続けたい」と意気込む。
中学、高校時代は剣道部員。高卒後の2016年、警察官になった。拳銃を初めて握ったのは県警察学校の実射訓練。「どんな衝撃が体にくるのか、初めはビクビクしながら撃った」と振り返る。東灘署地域課勤務を経て、訓練の成績から腕前を見込まれ18年、特別訓練員に。現場を離れ、全国大会などの出場を目指して腕を磨く。