能登半島地震で被災したミャンマー人技能実習生らの状況を説明する「ミャンマー関西」のメンバーら=神戸市長田区久保町3
能登半島地震で被災したミャンマー人技能実習生らの状況を説明する「ミャンマー関西」のメンバーら=神戸市長田区久保町3

 能登半島地震では多くの外国人も被災した。在日ミャンマー人らを支援する市民団体「ミャンマー関西」(神戸市長田区)は、被災地のミャンマー人技能実習生らの支援を始め、神戸で調達した母国の食材を届けた。同国で軍事クーデターが起きて今月1日で丸3年がたったが、厳しい経済状況は変わらないまま。日本でも地震で仕事を失った実習生らのため、神戸から支援を続けていく。

 ミャンマー関西は、地震が起きた1月1日から被災ミャンマー人らの情報を収集した。現地で外国人の相談に乗っているNPO法人とも連絡を取り合い、同21日に要請を受け、避難中のミャンマー人16人への支援を決めた。

 16人は技能実習生の女性たちで、石川県七尾市で食品加工や精肉加工の仕事に従事。職場は全壊を免れたが、断水のために事業再開の見通しが立たず、実質的に解雇された状態となり、会社の寮からも退去を余儀なくされたという。

 ミャンマー人が多く暮らす神戸では母国の食材も手に入るため、団体のメンバーは食材をかき集め、16人の2次避難先となっている金沢市内のホテルを同26日に訪問。避難先では食事が出ない中、支援金と食材を渡した。