初めて日の丸を背負い世界選手権に挑んだ丹羽結子選手。体の柔らかさを生かした足技が強みだ=2022年、韓国(本人提供)
初めて日の丸を背負い世界選手権に挑んだ丹羽結子選手。体の柔らかさを生かした足技が強みだ=2022年、韓国(本人提供)

 水泳の飛び込みで一度は諦めた「日本代表」の夢を、別の道でかなえた大学院生アスリートがいる。テコンドーの型に打ち込む武庫川女子大大学院1年の丹羽結子(ゆいこ)選手(23)。高校から競技を始め、昨年9月に中国であった杭州アジア大会で日本勢初の表彰台となる銀メダルを獲得した。快挙までの道のりには「夢のままで競技生活を終わらせない」という人一倍の決意があった。(長江優咲)