2023年10月、但馬地域の民家の近くで自動撮影カメラが捉えたツキノワグマ。木に登り、カキの実を食べると静かに山に消えた
2023年10月、但馬地域の民家の近くで自動撮影カメラが捉えたツキノワグマ。木に登り、カキの実を食べると静かに山に消えた

 全国的にクマの出没が相次ぐ中、但馬地域で4月以降ツキノワグマの目撃情報が急増している。今月3日には養父市の男性がわなにかかったクマに襲われ、重傷を負う被害も発生した。住宅街や学校園の近くでの目撃も目立ち、各市町や警察が注意を呼びかけている。(長谷部崇、吉田みなみ、小日向務)

 3日昼前、養父市大屋町笠谷の山中で、ベテラン猟師の男性(72)がクマ1頭に襲われた。南但馬署などによると、男性はシカやイノシシのくくりわなを確認するため山に入ったとみられるが、クマがわなにかかっており、何らかの原因でわなが外れて男性を襲ったという。