介護報酬を不正受給したとして、兵庫県姫路市は１日、同市栗山町の介護事業所「ひめじほほえみ訪問看護ステーション」を運営する「アイ・ティー・スリー」について、介護保険サービス事業者の指定を取り消すと発表した。不正受給した介護報酬の返還も求める。
市によると、同事業所は２０２２年１月～２３年３月、看護師や理学療法士が行う訪問看護や介護予防訪問看護サービスを、同じ日の同じ時間帯に１人で複数人に施したように記録するなどし、介護報酬を架空請求。利用者宅を移動する時間を書かなかったり短く記したりすることで、訪問件数を水増ししたとみられる記録もあるという。
利用者の他施設への引き継ぎなどがあるため、市は９月１日付で同社の指定を取り消す。返還額は介護保険法に基づき、不正受給額に４割上乗せした３１４万２４１０円を求める。（真鍋 愛）
