報道陣の取材に応じる斎藤元彦兵庫県知事=11日午前、神戸市中央区、兵庫県庁(撮影・大島光貴)
報道陣の取材に応じる斎藤元彦兵庫県知事=11日午前、神戸市中央区、兵庫県庁(撮影・大島光貴)

 兵庫県の斎藤元彦知事らへの告発文書問題で、県議会の全議員が辞職要求の動きを見せていることについて、斎藤知事は11日朝「重いものとして受け止める」としつつ、「議会側の要請で設置された百条委員会(県議会調査特別委員会)や第三者機関での調査を行うのが、私としては優先課題だ」と語った。

 報道陣の取材に答えた。知事への辞職要求は、日本維新の会が9日に既に申し入れ、自民など4会派と無所属の議員らも12日に行うことを表明している。

 一連の事態について斎藤知事は「県民に心配を与えて申し訳ない」と謝罪。一方で「私自身も改めるべきところがある。百条委や第三者機関で調査を進め、贈答品受領のルール作りやハラスメントのない職場、公益通報窓口整備などの改善を進めることが大事だ」と繰り返した。

 県議会の次回定例会が開会する19日にも不信任決議案提出の動きがあることに対しては、斎藤知事は「法律に基づき判断する」と述べ、議会解散の選択も否定しなかった。

 11日は午後に、斎藤知事が出席する定例会見が予定されている。