任期満了に伴う兵庫県宝塚市長選(4月6日告示、13日投開票)に、同市の小児科医、森臨太郎氏(54)が4日、無所属で立候補すると表明した。同市の課題について「少子高齢化が進んで曲がり角にある。市民参画を促し、地域に寄り添って政策を考えたい」と述べた。
森氏は西宮市出身。岡山大医学部を卒業し、英ロンドン大大学院修了。国内外の病院勤務を経て、英国の保健政策策定に携わり、国連人口基金でアジア太平洋地域を担当、新型コロナウイルス禍を経て帰国した。昨年末、中川智子前宝塚市長らが参加する市民グループから要請を受けて立候補を決めた。
財政難について「市長報酬を半減してトップの覚悟を示す」とした上で「福祉の予算は削減したくない。人を中心に据えた財政再建を進めたい」と主張した。
同市長選への立候補表明は2人目。現職の山崎晴恵氏は退任の意向を発表している。(冨田佳久)