大規模改修を進めてきた関西空港第1ターミナルビルで主要機能が完成し、関西エアポートは15日、報道関係者に公開した。国際線ラウンジの集約や入国審査場の移設、国際線保安検査場の集約・拡張が完了。大阪・関西万博の開幕を控え、27日にグランドオープンする。
ラウンジは3階に新設。ファースト、ビジネスクラス向けに計約800席を用意する。関西らしさを取り入れ、淡路瓦などの工芸品を配置。灘五郷の日本酒や日清食品とコラボした「カップヌードル」も提供する。3階に移した入国審査場は、南北の移動を可能にし運用を効率化した。
関西エアは関空全体で国際線旅客を年間4千万人受け入れる計画。山谷佳之社長は「私たちが利益を上げ、関西経済界も大阪も神戸も京都もみんなもうかるサイクルをつくる」と語った。(大島光貴)