一家で三木市に避難したラニーム・バダウィさん(本人提供)
一家で三木市に避難したラニーム・バダウィさん(本人提供)

 アサド独裁政権が崩壊して3カ月が過ぎたシリア。約14年に及んだ内戦の間に、約550万人もの避難民が国外に逃れた。三木市志染町のラニーム・バダウィさん(20)はその一人だ。自然が豊かで治安のよい三木での暮らしは9年が過ぎ、日本は今や「大事な古里」。だが、いまだ軍事衝突が収まらない母国に「再建へできることをしたい」との思いが日増しに募る。

■隣の民家に爆弾が落ち、友だちの一家が犠牲に

 バダウィさん一家は2015年12月、シリアの首都ダマスカスからレバノン、トルコを経由して日本にたどり着いた。