今夏の参院選兵庫選挙区（改選数３）を巡り、政治団体「無所属連合」は１４日、新人で農家の高橋秀彰氏（４２）を公認候補として擁立すると発表した。高橋氏は神戸市内で会見し、「自国の農産品をしっかり保護することで食料自給率を向上させたい」と話した。
高橋氏は千葉県出身。早稲田大教育学部を中退後、ＩＴ企業勤務を経て２０１３年に丹波市に移住した。麦や黒豆を生産する傍ら、別の政治団体代表も務め、昨秋の衆院選和歌山２区に無所属で立候補して落選した。
会見で高橋氏は「戦後半世紀にわたる失政で農村人口が減り、生産基盤が崩れた」と主張。農業政策の転換を訴え、兼業と小規模農家の支援拡充が急務だと強調した。選挙戦ではＳＮＳ（交流サイト）を活用して中山間地域が直面する課題を発信していくという。（井上太郎）
